今朝も順調に孵化脱出!

7月9日産卵の巣穴2つの内1つから、昨夜一斉脱出が確認された。
しかし、巣穴を地元の人が掘り返して、残った子ガメを穴から出している。注意すると「オレの長年の経験から大丈夫」だと言いながら子ガメを持ち去って海の放流していた。
誰でも、こ~ゆ~のはやりたくなるのだろう。あわよくば、子供達に放流させてあげたくなる。
こんな、我々の意識が全国での「放流会」というものに繋がってゆくのかもしれない。
しかし、子ガメの生存を考えると・・なかなか「良し」とは出来ないのも事実。
「野生生物」には、出来るだけ「手を触れない」というのが原則である。
一昨日から「相良自然環境塾」なるものが、日本ウミガメ協議会代表の亀崎直樹氏らを招いて行われている。
氏は神戸市須磨海浜水族園の園長でもある。氏に同行してきた東海大学の学生が「子ガメ型ルアー」の開発に取り組んでいる。このルアーでどれだけの魚が釣れるのか楽しみでもあり、興味深い。
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今朝も続けて脱出!

今朝も7月6日産卵の巣からの一斉脱出を確認した。
砂浜に波打ち際まで続く足跡を見ていると、子ガメの必死さや野生生物の本能というものを感ぜずにはいられない。
いよいよ秋本番である。
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子ガメの放流!

カメハメハ王国では、基本的に子ガメの放流会は行わない。何故かというと、子ガメは、表層の砂の温度の低下を感じて、夕刻から夜半に巣穴から一斉脱出して、海に向かい、鳥などの捕食者の居る沿岸域から夜のうちに出来るだけ遠ざかる事で生き延びている。
確かに、情操教育には良いのだが、これを繰り返す事で、絶滅の片棒を担ぐ事になってはいけないのである。
この時期になると、近隣の幼稚園や保育園から放流会の依頼があるのだが、基本的にはお断りさせていただいている。
ただ、カメハメハ王国は全国の会員からなっている組織であるので、一年に一度だけ、「王国祭」と称して、BBQや放流会を通じて、親睦を図る事業をやっている。
今回の放流会に使用した子ガメは、7月3日産卵の産卵巣3巣。8月20日に一斉脱出をした後に、巣穴に取り残されていた子ガメ達で行った。
8月20日の脱出風景である。
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巣穴から海に向かう子ガメ達の足跡がみごとに描かれている。
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8月21日の王国祭では、恒例の「砂だんご転がし」大会である。
この「砂だんご転がし」・・最初は大人はバカにしたような視線をおくっているのだが、やってみると意外に奥が深く、最後の方は大人が一生懸命ダンゴを作って転がす事になる。
ダンゴの形状や大きさ、堅さなど、思い思いに作って、コースを転がし、途中割れないでゴールに到達すれば、景品が貰えるというもの。勿論、景品はカメグッズやらお菓子やら、様々だ。
しかし、夕刻4時からで7時がタイムリミット。こうして晩夏の日が暮れて行く。
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オサガメのストランディング!

昨日、市内海岸にオサガメのストランディングの通報があった。
オサガメは、外洋性の珍しいウミガメで、ウミガメの中でも独立した科を形成する種だ。
産卵は熱帯域で行われるが、ウミガメの中でも体温調節機能を持ち、独特の形状をしていて、特に背面には甲羅では無く、皮状のキールで覆われている。
レッドリストでは、絶滅危惧種の中でもアカウミガメよりもランクが高く、稀少な存在で太平洋には3,000頭ほどしか居ないとも言われている。
クラゲが主食だが、消化には時間がかかると言われており、食道の長さも他のウミガメとは比較にならないくらい長いという。
今日は解剖して、消化管内容物とDNAサンプルを採取する予定だ。
3年ほど前に生きたオサガメが相良沖の定置網に入網したが、私は出張中で丁度新幹線の中で連絡があって見逃してしまった。
さて、包丁でも研ぎに行くとする・・・・・
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午前10時から解剖したが、昨日確認した場所から流されて、解剖するには都合の良い位置に漂着していた。
しかし、アカウミガメと違って、硬い甲羅を持っていない為、動かすのに一苦労だ。
体を持ってもブヨブヨ、ヌルヌル、手かぎもきかない。で、長い前肢を持って動かすのが適当との結論に至った。
何せオサガメは初めての解剖なので、どこから切ったら良いかも手探りだ。
甲長 1,235mm 甲巾 699mm 前肢の長さが790mm 全長1.6mにも及ぶカメだ。
一応、仰向けにして腹甲板は無いのだが、イメージして解剖した。
このカメは、外洋性でクラゲが主食だから、当然世間で良く言われる「ビニールをクラゲと間違えて・・」という状態は起こりやすいわけで、期待して消化管の中をチェック。
案の定、消化管からプラスチック片が見つかったが、これが死因とは言えないほど小さい。
結局、死因不明となった。
DNAサンプルを採取して、線香をあげて終了した。
お疲れ様!!
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今日も来た!

本年最終のピークを迎えている。
今朝も砂浜が非常に狭く、石ころだらけで、おまけに50m東には、サーファーの駐車場のある海岸に上陸産卵。
しかし、様子がヘンだと思ったら、卵が露出している。しかし、カモフラージュの時に散らしたらしく、巣穴がなかなか見つからない。露出しているという事は巣穴が浅いと思い慎重に作業を進め、ついに巣穴を発見。
巣穴上部の卵が10個ほど破損していた。
多分、7月22日に産卵したものと同じ個体と思われる。この個体は、後肢両方をサメ等に食害された為だろうか、短いので、巣穴を深く掘れない。案の定巣穴は浅く、横に広く掘ってあった。
汀線から10mの所だった為、保護区画に移植した。
移植についても秋口からの砂温の低下に合わせて浅めに埋めておいた。
そろそろ終わってほしい・・・。
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産卵と孵化脱出が重なりました!

最後のピークを迎えるなか、今朝も2ケ所で上陸を確認。
1ケ所はウェットビーチでの産卵。いつもサーファーの車が走り回っていて、しかもウエットビーチで条件の悪い場所であるのでやむを得ず移植。
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もう1ケ所は非常に条件の悪い海岸で、緩傾斜護岸で、しかも砂浜が殆ど無い場所である。
汀線から3mほどで護岸が露出している場所だ。ウミガメは一旦護岸の上に上り、下に降りてボディーピットをするも、下には流木等がたくさん埋まっている為、産卵を断念。更に下に移動して掘ったが、これもダメ。今度は東進するも、だんだん砂浜がやせ細って行く中、そこで掘ると、下から階段状の護岸が出てきて、産卵を断念したようである。
この「緩傾斜護岸」。人には優しいようでいて、ウミガメには全く優しくない。言わば「ウミガメ泣かせ」の海岸になってしまった。
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さて、孵化場に行くと6月12日産卵の子ガメ達が一斉に孵化脱出を果たしていた。昨年が6月6日産卵が8月21日。一昨年が6月6日産卵が8月12日だから、かなり早い。平均をとっても8月10日過ぎに孵化脱出が始まるので、今年の気温の高さが伺える。
ウミガメの孵化期間は、多くの植物などがそうであるように「積算温度」で決定される。だから、5月に産卵したものも、6月中に産卵したものでも、8月のお盆の頃に一斉に脱出するのである。ちなみに、5月に産卵したものは75日ほどかかるが、6月後半に産卵したものなら45日程度で孵化する。

しかし、ウミガメの雌雄は温度により左右される。高いと「雌」低いと「雄」になる。こんなところからも、温暖化により「雌」に偏って行くのかもしれない。
ちなみにダイオキシンなどの「環境ホルモン」=「内分泌攪乱物質」によっても「雌化」する事が知られている。
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最後のピークが始まったのか?

そろそろウミガメ産卵シーズンもお盆までで終了だ。
今朝の夜空には満天の星が輝き、実に綺麗な夜空だ。圧巻は午前3時40分頃、南西の空から北東の空へ、大きく光り輝く飛翔体が頭上を通過するなか、流れ星がその横を横切っていった。ISS国際宇宙ステーションとペルセウス座流星群との遭遇。
しかし、今朝も緩傾斜護岸設置海岸に2ケ所のタートルトラックを発見。1ケ所は何もせずに帰っていったが、もう1ケ所は狭い砂浜に苦労して産卵していったようである。
車両の通り道のスロープ延長上に産卵したので移植した。
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ヤツは再びやってきた!

昨日産卵に失敗したウミガメ・・・
ヤツは、今朝再びやってきた。
昨日の場所とほど近い海岸だ。だが、そこは砂利浜。上陸しても産卵しにくい。砂利だと巣穴を掘りにくいし、掘っている途中で崩れる可能性が高いからだ。
こちらも産卵巣を見つけるのは難しい。
石がジャマをしてなかなか見つからないからだ。
しかし、見つけてしまったが、移植するかどうか迷う。現地巡回員と相談して、とりあえず現状維持とした。
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産卵シーズン終盤!

今朝は普段の巡回エリアは何事もなく終了。30日の静波での傷害事件の件だろうか、早朝の警察のパトカーの職務質問が随所で行われている。
今朝も干潮時が早朝の午前4時過ぎで、もう少し待たないとウミガメはやってこない。と思ったら、東部巡回の監視員から連絡があり、上陸したようだが、産んでいないようだ・・・と。
上陸した海岸は昨年まで巡回エリア外であった。ジャリ浜で上陸しても産めない海岸とされていた。
しかし、先月地元住民からの通報により、確認に行くと2つの産卵巣が発見された為、その後巡回エリアに入れた海岸。波打ち際から殆どジャリ浜で、緩傾斜護岸基部付近に僅かに砂浜がある。ウミガメはそこに産卵する事が分かった。
あと一山来るか?終わってしまうか?
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市内東部監視員「blu」のブログより転載 http://blog.goo.ne.jp/55greatbull/d/20100803

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