オサガメのストランディング!

昨日、市内海岸にオサガメのストランディングの通報があった。
オサガメは、外洋性の珍しいウミガメで、ウミガメの中でも独立した科を形成する種だ。
産卵は熱帯域で行われるが、ウミガメの中でも体温調節機能を持ち、独特の形状をしていて、特に背面には甲羅では無く、皮状のキールで覆われている。
レッドリストでは、絶滅危惧種の中でもアカウミガメよりもランクが高く、稀少な存在で太平洋には3,000頭ほどしか居ないとも言われている。
クラゲが主食だが、消化には時間がかかると言われており、食道の長さも他のウミガメとは比較にならないくらい長いという。
今日は解剖して、消化管内容物とDNAサンプルを採取する予定だ。
3年ほど前に生きたオサガメが相良沖の定置網に入網したが、私は出張中で丁度新幹線の中で連絡があって見逃してしまった。
さて、包丁でも研ぎに行くとする・・・・・
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午前10時から解剖したが、昨日確認した場所から流されて、解剖するには都合の良い位置に漂着していた。
しかし、アカウミガメと違って、硬い甲羅を持っていない為、動かすのに一苦労だ。
体を持ってもブヨブヨ、ヌルヌル、手かぎもきかない。で、長い前肢を持って動かすのが適当との結論に至った。
何せオサガメは初めての解剖なので、どこから切ったら良いかも手探りだ。
甲長 1,235mm 甲巾 699mm 前肢の長さが790mm 全長1.6mにも及ぶカメだ。
一応、仰向けにして腹甲板は無いのだが、イメージして解剖した。
このカメは、外洋性でクラゲが主食だから、当然世間で良く言われる「ビニールをクラゲと間違えて・・」という状態は起こりやすいわけで、期待して消化管の中をチェック。
案の定、消化管からプラスチック片が見つかったが、これが死因とは言えないほど小さい。
結局、死因不明となった。
DNAサンプルを採取して、線香をあげて終了した。
お疲れ様!!
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中田島砂丘の孵化場

こんにちは。
いつも、ウミガメ保護活動おつかれさまです。


今朝、初めて、
孵化したのちに囲われた子ガメを
中田島砂丘で見ました。


ショックで手が震えました。


これが「保護」といえるのでしょうか?

中には、干からびかけたような子ガメもいました。

孵化場のすぐ横には、
放流会のためのテントが用意されていました。


なんとも、やり切れない思いです。


静岡県
匿名希望

孵化場というのは人間の都合です。
私たちも海水浴場や明らかに水没の恐れのある場所での産卵巣は移植しています。
野生生物には、出来る限り手を触れないというのが鉄則です。
人が「良かれと思って」やっている事が、実は絶滅の片棒を担ぐ事になりかねないという危機感を持ち続ける事が重要です。
30年ほど前、マレーシア政府がオサガメの絶滅を危惧して、卵を全て集めて人工孵化させて放流しました。まさに「善行」を行ったのです。
しかし、それから20年ほど経過したら、産卵はするものの、全て無精卵になっていた事に気づいたのでした。
実は人工孵化を行った時に、孵化温度を一番孵化率の良い摂氏30℃に設定したのでした。
しかし、その後の研究で、孵化中に雌雄が決定する事。それが温度によるもので、29℃より高いと雌、29℃より低いと雄になる事が分かり、この人工孵化は、全て雌に偏ってしまった結果だったのです。
勿論、ウミガメのようにたくさん卵を産卵する種は、生存率が低いのが特徴です。逆に増えすぎてしまっても問題があるのかもしれませんね。
子ガメの放流会・・それ自体は子供達の情操教育にとって重要です。
しかし、子ガメ放流ツアーやお金をとって放流会をシステム化する事はいかがなものでしょうか?
ウミガメ関係者の中でも議論が分かれているところです。
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