相良自然環境塾

8月27日~29日までの2泊3日の相良自然環境塾が開催された。
講師は亀崎直樹氏(東京大学大学院農学生命科学研究科准教授・京大博士・国際自然保護連合ウミガメ専門委員・NPO法人日本ウミガメ協議会代表・神戸市須磨海浜水族園 園長)
小菅康弘氏(NPO法人カメネットワークジャパン代表 淡水カメ専門)
谷口真理 (神戸市須磨海浜水族園研究員)
重村 舞 (東海大学4年)
金 香星 (関西学院大学4年)

日程概要】
・8月27日(金)
 午後 1時     開講式  参加者9名でスタート
来賓:八木教育長
午後 1時30分  講義(相良公民館):谷口真理研究員
 午後 2時30分  カメ罠仕掛け(勝間田川流域4ケ所、萩間川流域2ケ所)
 午後 5時00分  講義(アカミミガメが何故『乱暴』か?)
 午後 6時00分  入浴(子生まれ温泉)
 午後 7時30分  夕食(コミュニティーセンター)
午後 8時30分  講義:「階層間のトラブル」について
 午後11時00分  講義終了後就寝

・8月28日(土)
 午前 6時     起床
 午前 6時30分  朝食(波津コミュニティーセンター)
 午前 8時30分  カメ罠回収
 午前11時00分  相良公民館に戻り作業の手順を説明
 午後 1時00分  各チーム毎に捕獲物を検証(相良公民館調理室)
 午後 5時00分  海上遊覧体験(第三永福丸)
 午後 5時50分  コミニケーションパーティー(坂井平田漁協)
 午後 7時30分  入浴(子生まれ温泉)
 午後 9時00分  講義(波津コミュニティーセンター):外来種の駆除について議論
 午後10時30分  講義終了後就寝

・8月29日(日)
 午前 7時00分  起床
 午前 7時30分  朝食(波津コミュニティーセンター)
 午前 9時00分  講義・まとめ・分布図等作成(相良公民館)
 午後 0時00分  昼食
 午後 1時00分  オープン講座(亀崎直樹氏による)
 午後 2時50分  閉校式・修了証授与
 午後 3時00分  終了・解散

*今回の環境塾は、外来種であるミシシッピアカミミガメが「乱暴」であるが故、日本固有種であるイシガメやクサガメを駆逐していると考えられる事から、淡水カメの「乱暴度」をあきらかにしてゆく事が目的。
①淡水カメはどうなったか?・・過去6年間継続調査により「ミシシッピアカミミガメ」 が日本固有種であるイシガメやクサガメを本当に駆逐しつつあるのか?
②川と海の生物を調べる・・カメだけにこだわらず、川、海に罠を仕掛けて、採れた生 物全てについて、あらゆる角度から検証する。

  夕刻18時頃の日没時にかけて、「罠」24個を6ケ所に、仕掛けてまわった。
  夕食、入浴後は、講義の時間である。
 亀崎氏から「何故、ミシシッピアカミミガメが乱暴なのか?」の説明があった。
 つまり、北米原産のミシシッピアカミミガメには、従来天敵が存在する。天敵とは、ワニやアライグマの事である。彼らはそれらの天敵の捕食から身を守る為、どう猛であり、産卵個数なども増やして種の保存を計っている。
 しかし、日本のイシガメやクサガメには捕食者が居ない事から、「優しい性格」が形成されてきたという。
 4年前からミシシッピアカミミガメの駆除論を環境保護の立場から展開しているカメネットワークジャパンの小菅氏と、長期にわたって日本の環境に親しんできたアカミミガメにとって、もはや駆除の必要はないとの駆除不要論を展開してきた増田信悟君から、過去の流れと持論の発表があった。
 そして、会場に諮ったところ14:6で、アカミミガメを生かす派が勝利した。
 その後、亀崎講師より、この事こそが「階層間のトラブル」と言い、環境問題等ではよく起こる事であり、解決の糸口が見えない事が説明された。

IMG_7139-1.jpg
夜の座学は午後10時過ぎまで続く。

 環境塾2日目の朝は忙しい。午前6時に起床し、朝食を済ませ、早速、昨日仕掛けた罠の回収に向かう。車中、どんな種類の生物がどのくらい入っているか、皆期待に胸を膨らませている。
 今回の環境塾では、目的があらかじめ昨夜の講義ではっきりしているので、罠の回収を急ぐものの、子供達は罠回収の為、川に入ると泳ぎ出したり、タモで生物をすくったりとなかなか捗らない。
 スタッフの久保田氏にいたっては、今回来られなかった淡水魚専門の講師の花崎氏の真似をして投網を打ってみるものの、網が上手く拡がらず苦慮していたようだ。
 午前中でなんとか罠全てを回収。
 結果、上記の表のようにアカミミ10匹、クサガメ26匹、イシガメ6匹の合計42匹を捕獲。
 2006年の調査と捕獲全数が同数な為、比較してみると
     アカミミガメ 2006年には29/42(69%)
                  2010年には10/42(24%)
     クサガメ   2006年には2/42(5%)
            2010年には26/42(62%)
   
 どうも、調査区域からアカミミガメが消えて、クサガメが増えているようなのである。
 原因を考えると
  ①環境が変化した。大雨で増水したとか・・・
  ②クサガメが集団で引っ越してきた。
  ③網をかける場所が毎年違うのでは?
④アカミミガメが引っ越していった。
  ⑤タヌキがアカミミを食べた。
  ⑥デビルが駆除した。
 午後からは各種計測である。「らんぼう」を数値化するためには、何を計測したら良いかを考える事からはじめた。
(1) 甲長・体重(計測)
(2) 頭の幅(計測)
(3) 首の長さ(計測)
(4) 手足の長さ(計測)
(5) 爪の長さ(計測)
(6) 手足の周囲(計測)
(7) 歯形(粘土を噛ませる)
(8) ひっぱる力(噛ませてバネ秤で計測)
(9) 坂登(40°50°60°の傾斜角の板をおいて一晩置いて脱出したかどうかの試験)
    傾斜路からの脱走試験
       40度    50度    60度
アカミミ   1/1     1/2      0/2     

イシ     2/2      1/2     0/2

クサ     3/8      2/8     0/7

5.jpg


IMG_7098-1.jpg

途中、スタッフは「電池切れ」で充電中!
IMG_7080-1.jpg

まあ、しかし・・疲れたが楽しかった!
IMG_7048-1.jpg





スポンサーサイト

コメントの投稿

Secret

プロフィール

kamechan88

Author:kamechan88
FC2ブログへようこそ!

カテゴリー
ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる